新極真会特攻隊!

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塚本(支部長)から電話が来た。

『アスタナは今日31℃だったそうです。短パンも持って行きましょう。』

『また二人のTシャツ作りました。今回は赤にしました。』

カザフスタンで開催される世界選手権まで二週間となった。現地は日本以上に暑いからユニフォームの短パンを持って行った方がいいですよと。そして現地で滞在中に着るお揃いのTシャツを作ったとの連絡だったのである。。

2年前ロシアで開催されたKWU世界W制大会に新極真会が初めて参戦した。翔希が国際大会の日本代表に初めて選ばれ準優勝した。第11回世界大会の丁度1カ月前だったので準備から何から、全ての面で慌ただしかったことを今でもはっきりと覚えている。代表選手は7名で監督コーチは自分と塚本の二人だけだった。そのKWU世界大会の時にも出発直前に塚本から電話が来た。

『ハバロフスクは寒いですからジャンバーを持って行きましょう。』

そして、現地でホテルに着いた時に塚本から1枚の白のTシャツを貰った。

『監督、二人のTシャツを作って来ました。良かったら来て下さい。』

胸に新極真会のロゴがあり、背中には大きく“新極真特攻隊 HEAD COACH”と書かれてあった。

勿論、選手団のユニフォームはある。選手達にも新極真会主催の世界大会ではなかったが、日本の世界大会と同じようにユニフォームを作った。道着にもALL JAPANのワッペンを付けさせた。ユニフォームというのはそれだけ大切な物なのである。日本代表の象徴でもある。選手7人で監督とコーチが自分と塚本二人だけ。そういう厳しい状況の中、ましてや初めて参戦する他組織の世界大会。A WAYで厳しい戦いになろう。塚本の意気込みが頼もしかった。自分と二人だけのお揃いのTシャツを作ってくれていたことが何より嬉しかった。大会会場では日本代表ユニフォームを着たが、ホテルで二人でいる時はいつもこのTシャツを着て過ごした。道着もユニフォームも武士の鎧である。自分や塚本達コーチ陣は大会会場で道着を着ることはない。しかし、日の丸の付いた日本代表の赤い鎧を着て選手達と共に命を懸けて戦うのである。

塚本だけではない。携帯電話の鳴らない日はない。選手達と同じように開催国と連携して事務局も最後の最後まで万端を期すため準備に余念がない。現地の気温一つで準備する物が違ってくる。言葉も習慣も何もかも違う異国の地で戦うのである。準備!とひと言で言っても、並大抵の事ではない。選手達はこの事を肝に銘じて決して忘れてはならない。この恩に報いるためにも何としてで勝って欲しい。いや勝つ為に日本選手団はこれまで強化合宿をはじめとしてやって来た。

二週間後の土曜日、大会初日が終わっている頃である。日本代表選手が全員勝ち残っている訳がない。そんな甘い勝負の世界でない。譬え何人負けようが、最後の最後一人になるまで全員で選手団が一丸となって頂点を目指す。

赤い鎧を身に纏いコーチ陣と共に、まさにHEAD COACHとなって先頭になって戦う。

必ず全階級制覇を果たす。

決戦の日まであと14日!