桃太郎の再会!

180304_1812~01

2007年、忘れもしない第9回世界大会の年である。

その4年前の第8回世界大会で日本選手団のコーチとなった。続く第3回カラテワールドカップ(現:全世界ウエイト制大会)で監督に就任し、第9回世界大会も続投となった。弟啓治(師範)とその世界大会で特別演武をした。生涯忘れることのない大会となった。

その世界大会直前の7月、ロシア支部から代表選手のネイチェフ初段と一緒に2人の道場生が出稽古にやって来た。そのひとりこそ!当時はまだ高校生で1級で、今や外国人選手で実力№1の強豪選手に成長したナザール・ナシロフ選手だった。第11回世界大会で6位!昨年の第6回世界ウエイト制大会では軽重量級準優勝!の成績は文句なし世界最強選手の一人である。来年開催される第12回世界大会で優勝最有力候補でもある。

 10年前の夏、高校生だったナシロフ選手と少年部選手クラスのメンバーで道場稽古の後、都川沿いをランニングした。稽古の後は加曾利町のレストラン「   」で食事をした(笑)。ひと夏の最高の思い出である。子供達も父兄の皆さんも海外有名選手の道場訪問と貴重な国際交流を大変喜んでくれた。しかし、当時の少年部で今も空手を続けているのは、たった一人だけである。正直な気持ち寂しいが、10年の月日とは・・・それが現実だろう。ただ一人続けている当時黄色帯だったその少年部は、全日本大会に出場するまでに成長した。型で日本一になった。その息子を支えてきた母と共に黒帯になった。ユースジャパンを卒業し、今度はU-22強化指定選手にも選ばれた。この3月、初の海外遠征となる中国上海へと旅立つ。

 3月4日、WKO昇段審査会が都内のホテルで行われる。ナシロフ選手も参段挑戦のため来日した。空手母国日本での昇段審査が来日の目的だったであろうが、その眼の見つめる先は来年の第12回世界大会優勝である。最強の敵となって日本選手団に立ちはだかるに違いない。

このWKO審査会も世界大会と同様に“世界の舞台!”である。10年の時を越えて、逞しく成長した二人が世界の舞台で拳を相交える時がやって来た。

“10年後の再会を果たした時、ナシロフは何を思う?千葉の桃太郎は何を思う?”

これも何かの縁かなあ!!繋がってるなあ!!

いよいよ来週末に迫った3回目となるU-22強化合宿が富士の麓で開催される。偶然にもそのU-22の強化指定選手に選ばれた4名(陽孝・欣大・彩乃・翔太)が、今日の昇段審査の掛け組手の相手として参加した。

その先輩達が留守の中、今春から中学3年生になる将斗が怪我で審査会不参加だった先輩の翔平と二人で朝練で黙々と汗を流していた。将斗の見つめる先は、勿論来年の全日本大会である。いや、もっと上の世界の舞台であろう。先輩達が出場する5月大阪で行われる第1回国際フルコンタクト大会に、将斗は応援に行く。中学生が一人で(笑)。4月から中学生で、一般部になる紫穏も応援に行く。将斗も紫穏もただの応援に行くのではない。いつの日か!いや近い将来、自分が出る日のために行くのである。初出場の翔太に続けとばかりに。後輩達の想いがひしひしと伝わってくる。

何の因果か?公務員時代に第3希望で千葉に来てしまった(笑)。縁あってこの千葉で道場を開いた。千葉の桃太郎達が続々と全日本の舞台で、世界の舞台で翔たく時がやって来た。

耳元で声が聞こえてきそうな気がする。

“師範、まだまだ老けてる場合じゃないですよ!”って(笑)。

  千葉の桃太郎達よ 先輩に続け!

    千葉から 世界へ翔たけ!