北の武人!

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第12回世界大会日本代表選手の第一次選抜戦を兼ねた第50回全日本大会が終わった。

予想以上に厳しい戦いだった。前回の世界大会準優勝者がBEST8にも残れなかった。男子4強の牙城が崩れた。女子においては大会史上初めて他流派の選手にチャンピオンの座を奪われた。

世界大会は選手達にとっては夢の舞台であろう。しかし、出場したら分かる。夢だとか甘い言葉で済むようなものでは決してない。勝ってこその夢の舞台であるから!

31年前の第4回世界大会に運よく出場することが出来た。青春の全てを懸けたからこそ、全日本大会入賞と世界大会出場を果たすことが出来た。日の丸を背負いし者の戦い、想像以上のものだった。負けた時、夢だの何だの!そんな甘いものなどではなかった。ひしひしと感じた。出るだけなら簡単?である。

ただ負けはしたが、あの世界大会があってこその今の自分である。それは紛れもない事実である。

悲しいかな大山総裁が亡くなり、組織は大分裂して幾つもの極真派閥ができてしまった。第4回世界大会で一緒に戦った15人の戦士達は組織の分裂と共にバラバラとなってしまった。31年が経って、同じ組織にいるのは4人だけである。4人の絆は変わらない。

そのひとりが外舘慎一師範である。六段。JKO理事。WKO技術委員。

いつのことだかは忘れたが、外舘師範に「木元師範も参加してるので、一度ユース合宿に来ませんか。世界を目指す後輩達を見に来て下さい。」と誘ったことがあった。そして、2016年の史上最多の参加人数となったユース合宿にオブザーバーとして初めて参加してくれた。合宿が終わって数日後、御礼のメールが届いた。

『奥村師範の450名の明日の全日本、全世界チャンピオンを引っ張る姿と監督をサポートし全力で指導するコーチ陣の姿、必死について来るユースジャパンのメンバーの姿に大感動しました。そして厳しい中に優しさ温かさを感じました。

 緑代表、三好総監督と奥村監督が12年掛けて築き上げて来た物ですね。私の出来る事でしたら何でもしますのでいつでも声を掛けて下さい。

 奥村師範の言葉を励みに選手を鍛えていきます。お疲れ様でした。押忍』

感激した。感性が自分と全く同じだと思った。初めての合宿参加で全てを見通し、日本選手団の強さ、ユースジャパンの真髄を理解してくれた。やはり同じ世界の舞台で戦った盟友ならではの有り難い言葉だった。WKO技術委員として一番海外遠征が多い外舘師範ならではの組織思いの言葉だと思った。それ以来、ユース合宿以外の強化合宿も参加してくれるようになった。勿論、来年の日本代表強化合宿も参加してくれることになっている。

「奥村師範、是非北海道(大会)に来て下さい。」

昨年は中国遠征と重なってしまった。今年は満を持して北海道に行って来る。

今年3月、U-22強化合宿の時のことである。同期の桜4人が揃ったので合宿解散式の後、“4人で写真撮りませんか!”と自分が緑代表に進言した。

“いいですねえ!”

そして、カメラマンの事務局林田広報課長に緑代表がこう言った。少し厳しい顔で(笑)。

『レジェンドだからな。う~んっ!!』

レジェンド!・・・伝説である!!合わせて二十五段!まさしく伝説の師範方だと思った。大山総裁が日本の王座に危機感を覚え、日本選手団全員集めて強化合宿を初めて行ったのが第4回大会だった。この時に初めて日本選手団に監督とコーチができたのである。

かくして、4人揃っての道着姿の写真が誕生した。

 変わらぬ絆に感謝!感謝!!

現役時代は「北の武人」と称され大活躍した外舘師範が主催する北海道大会に行って来ます。