道の日に誓う!

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決戦の年の幕が開けた。

日本代表選手団の悲願である第10回世界大会以来の男女W優勝を成し遂げる時がやって来た。その第10回世界大会の年、友に乞われて友がサッカー部監督を務める国際武道大学でセミナーと講演を行った。愛弟子のサッカー部員達に極真魂を注入して下さいと頼まれたのである。稽古前に二人で日本代表選手団のユニフォームを決めた。赤のALL JAPANのユニフォームは脈々と続いている。

『世界大会にはサッカー部員全員を連れて応援に行きますから。日本選手団の優勝を信じてます。必ず優勝して下さい。』

固い握手をしながら自分も約束をした。

『必ず男女とも優勝を成し遂げます。またサッカ―部の皆さんに会いに来ますから!』

日本代表選手団は初めて男女W優勝を成し遂げることが出来た。

その翌年もセミナーを頼まれた。偶然にも同じ夏の日だった。だから、その8月10日を「男と男の約束の日!」と名付けた。

2回目の訪問の時、世界大会応援の御礼と優勝報告の意味を込めて赤のユニフォームを着て行った。友は大学宿舎から一戸建てに住まいを替えていた。懇意にする地元水産会社の社長から提供された自宅は、有名ホテルや土産店が立ち並ぶ勝浦の海岸線沿いの一角にあった。自宅に招かれて驚いた。度肝を抜かれた。あらゆる所に大山総裁の写真や有名な言葉、座右銘などが貼られていた。友の大山総裁を思う心と求道心に感動した。稽古は友の提案で自宅から歩いて数十秒の浜辺で行った。稽古後は自宅で焼き肉を振る舞ってくれた。海岸線に夕陽が沈む様を眺めながらの打ち上げは最高だった。その時に友がしみじみと語った言葉を今でも忘れない。

『僕は寝る時カーテンを閉めないんですよ。朝、太平洋の彼方の海岸線から朝陽が昇り陽が射して来たら自然に目が覚めるんですよ!』

太平洋の海原に面した別荘に住み、毎日ギラギラと輝く朝陽が昇る様を見て。夕べには反対に海岸線に沈む夕陽を見ながら一日を終える。

太陽と共に生きる!

そんな言葉がぴったりの生活ができるなんて羨ましいなあと思ったものである。そして、大山総裁のあの言葉を思い出さずにはいられなかった。

昨年総本部鏡開き稽古会の日に友のお見舞いに行った時、手を握り締めながら約束をした。

『必ず元気になって、また一緒に稽古しましょうね。勝浦の朝陽を一緒に見ましょうね。約束ですよ。』

再び男と男の約束をした。史上最強の敵と必死に闘っている友に渾身の想いで書いた『書』を何度も贈り励ました。

太陽が昇らない日はない。またその太陽が沈まない日はない。何処に居ても太陽は昇る。朝陽や夕陽を見る度に友を思い出す。友の言葉を思い出す。

1月1日、元旦に昇る太陽が初日の出である。しかし、自分にはもっと大事な“日の出!”がある。1月4日に昇る日の出である。

1月4日は父の誕生日である。

正直昔は父が嫌いだった。はっきり言ってどうしようもない父だった。雨が降ると仕事は休む。車は乗らない。自転車しか乗らない。家族で旅行など行ったこともない。10歳の頃には、もう家にいなかった。ただ一つだけ好きな所があった。時々給料日に本を買って来てくれた。桃太郎やかぐや姫などの「昔話・童話」。徳川家康・エジソンなどの「偉人伝」。小さい頃は嬉しくて大きな声で読んだものである。お陰で声だけは大きくなった(笑)。そして、座敷にあったあの『道』の額縁を見て、兄弟仲良く育った。兄弟に進むべき“道”を教えてくれた。

1月4日は道の日!である。

今日の朝陽は一段と眩しかった。

子供の夢は親の夢でもある。親は皆子供のために空手をやっている。小さくてもいい。どんな夢でも親子で叶えて欲しい。

親子の夢叶えむ!

奥村師範は本気ですから。20年前から本気ですから(笑)。

この道より我を生かす道なし このを歩く!

“親父、兄弟、ありがとう!本当にありがとう(涙…涙、涙)!!