友よ 安らかに!

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友と最後に会ったのは昨年の総本部鏡開き稽古会の日だった。年末に友の病気の事を知り、鏡開きに行く前にお見舞いに行った時である。偶然にも前日の夜には弟啓治(師範)から龍画の掛け軸が届いた。友の全快回復を祈って渾身の思いで描いた魂の掛け軸に友もたいそう喜んでくれた。その日から友とのメールのやり取りが続いた。大会や道場行事、遠征など、事あるごとに励ましのメッセージを送った。道場生や少年部ご父兄の皆さんが心込めて千羽鶴を折ってくれた。友が送ってくれた大型タイマーに飾り、その写真を付けて毎回送った。

メールを送るといつも力強い返事が届いた。「絶対に病魔に打ち勝ちます!」逆に自分の方がいつも励まされていた。友は自分に厳し過ぎる位に厳しい人だった。最後の最後まで戦い続けた。

友からのメールが来なくなった。悲しいかな!友の悲報を聞いたのは、昨年11月のユース合宿で富士に向かう高速のバスの車中だった。友と最後に会話したのも富士だった。昨年3月のU-22強化合宿の最中だった。部屋で緑代表と二人きりになった時、代表が電話してくれた。悲報も最後の会話も富士だった。偶然かもしれない。いや偶然ではない。富士は日本選手団の聖地だから。戦いの時、いつも友がいた。友との思い出は多過ぎて語り尽くす事は出来ない。日本代表選手団強化合宿の特別コーチ。世界大会の大応援。日本代表選手団のあの赤いユニフォームは友が作ってくれた。九十九里海岸での夏合宿。国際武道大学での交流。全て生涯忘れ得ぬ思い出である。

バスの中で悲報を聞き悲しみに暮れる中で、車中から富士山が見えた時である。天から声が聞こえた。

『監督、世界大会で必ず優勝して下さい。いつもいつも新極真会と日本選手団を見守ってますから!』

3月の日本代表選手(候補)強化合宿に先駆けて、年明け早々の9日に現地打ち合わせのため富士へ行った。あの悲報を聞いた日の事を思い出して辛いだろうと思ったが、逆だった。この十数年、何十回と見守り続けててくれた雄大な富士がいつものように迎えてくれた。友が富士と一緒に迎えてくれた。友が語りかけてくれた。

あの11月16日のように(涙)。

戦いの 支度ととのえ 我は行く

     友が待ちたり 再び富士へ

富士へ行けばいつでも友と会える。

富士へ行けばいつでも友と語り会える・

今年で15回目となるユースジャパン強化合宿は12月に開催される。そこには第12回世界大会の男女の世界チャンピオンが特別コーチで参加している。それは誰だかは分からない。はっきり言える事は、ふたりともユースジャパンの選手である。

緑代表がユース合宿の時にしみじみと語っておられた。

『藤川さんほど組織に貢献してくれた人はいません。』

友の恩に報いるためにも、必ずや男女W優勝を成し遂げてみせる。12月富士で、友に最高の報告をする。

明日、全国の仲間と友を見送りに行って来ます。

今はただただ安らかに眠って貰いたいと祈るばかりである(涙、涙…涙)合掌