心こそ大切なれ!

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本当は12月に届いているはずの「本」が春に届いた。火曜日少年部の稽古前に届いた。自分を励ますかのように「心」が届いた。

差出人は大智の会社の瀬戸君からだった。出張中の大智の指示で送らさせて頂きますと丁重な手紙が一緒に入っていた。

新版『心こそ大切なれ!』

本は何と10冊も入っていた(驚)。

実はその前の週の土曜日に大智に電話した。世界大会の道場Tシャツのデザインが出来たこと。7月に台湾に行くことを報告するためだった。台湾にはダイチグループの会社がある。その時の会話で年末に届いているはずの本が届いていない事が発覚した。そして、偶然にも日曜日から大智は台湾に出張することを聞いてまた驚いた。出張から帰ったら本の行き違いの件は調べますとのことだったが、ちゃんと部下に指示して送ってくれたという訳である。

忘れもしない昨年8月最後の土曜日、㈱イクスの瀬戸君と花坂さん、それにダイヤモンド社の3人が道場を訊ねてくれた。道場駐車場でバーベキューをする日の前日だった。瀬戸君は大智が会社を立ち上げて初めて雇った社員である。ダイチグループ№2の副代表を務める。花坂さんは会社の経理部長を務めるグループの重鎮である。こんな二人が来たこと自体が大智の思いが手に取るように分かるのである。6年前に出した自著作「心こそ大切なれ!」の第二弾刊行にあたり、大智の幼少期を知る自分に取材するための訪問だった。大智にとって、千葉在住時代の空手と自分との出会いは想像以上に大きい存在だった。空手道で培った精神は、その後の人生に大きく寄与し幾多の困難をも乗り越える原動力となった。ダイヤモンド社の方に空手の師範でこんな人がいると話したら、是非取材したいと即決まったそうである。

かくして「心こそ大切なれ!」に奥村師範が登場することになった(笑)。

大智の事を知れば知るほど“縁!”を感じる。度重なる偶然の数々の繋がりに驚くばかりである。大智が大学を卒業して(有)ダイチを設立したのが1999年の7月だった。自分がまだ公務員時代、所属する道場をやめて地元の公民館で今の原型となる『奥村道場』を立ち上げたのが同じ年の8月の事だった。ちなみに自分の入門記念日は7月4日である。大智はたったひとりアパートの6畳一間から会社をスタートした。19歳で入門した時、独身寮の6畳一間の部屋が自分の道場だった。大智と境遇も同じだった(笑)。20歳茶帯の頃、少年部指導員時代に初代桃太郎の可愛い大智少年と出会った。

大智が起業し孤軍奮闘している時、自分も極真空手をやめ悶々とした日々を過ごしていた。20年前の第7回世界大会の観戦、自分は会員ではなく一般人だった。幼き頃から極真空手に憧れて、弟啓治とふたり闘魂神社で真似事の修行をし、いつの日か入門をと夢見た日々。夢は叶い、世界大会にまで出場することが出来た。しかし、空手をやめた。あの当時は人生どん底だった。そんな中で突然転機が訪れた。組織の長(代表理事)に緑代表が就任したことから様々な面で歯車が好転し始めた。自分だけではない。緑代表の代表職就任がなかったら、それ以降の今日まで続く組織の発展は有り得なかった。2000年6月、組織より正式に『千葉奥村道場』責任者として認可された。

地獄の底から空手の神様に救われた。組織に救われた。自分は思う。世界大会に出場し、大山総裁に直伝を受けた。自分には極真空手を後世に伝える“使命!”を授かったのだと思う。勝手にいつも思っている事がある。1月11日の鏡開きの日に生を受けたこと。啓治と双子の兄弟で生まれたこと。支部長になったこと。日本代表選手団の監督になったこと。それは、全て“宿命!”だったのではないかと大袈裟に思っている。空手の神様に救われたから、空手の神様が恩返しせよ!と使命を与えられたのだと思うことにしている(笑)。

大智から30年以上続けて年賀状を貰い関係が続いた。空手を通じて深い深い“絆!”が出来た。陽孝の優勝祝賀会にはフィアンセだった奥様、瀬戸君、入社3番目の社員岡辺君とお祝いに駆け付けてくれた。世界大会や全日本大会は会社を挙げて応援してくれている。そんな大智が結婚した。大智の披露宴は昨年の9月に多くの皆様の祝福を受けて盛大に行われた。300人はいただろうか。その後に行われた会社創業20周年の祝賀会は800人ものお祝いの人で溢れ返った。披露宴では乾杯の音頭を、祝賀会では挨拶とプレゼンターのトリを任された。財界はおろか政界、各界から多数の諸先輩方がご列席の中での大役であった。大智の気持ちが嬉しかった。大智の思いを知れば知るほど心で泣けた。日本一の格式高いホテルでの披露宴と祝賀会。実は全日本大会と重なってしまったが、大智が自分のために日程を変えた(内緒)。

「奥村先輩にはどうしても出て貰いたいんです。」

言葉にならなかった(涙)。

大智の本を読めば読むほど凄い男だと思う。凄い男に逞しく成長したなあと尊敬する。道場Tシャツのデザインが出来た時、大智に一番に知らせたかった。ダイチグループの発展こそ、“団結の勝利!”であったから。それは人を大切にする大智のリーダーシップにほかならない。我が組織と全く同じである。大智の姿が尊敬する緑代表の姿に重なったのである。年末に届くはずだった本が今になって届いた事。道場Tシャツの背中の文字が団結になった事。この事さえも偶然ではなく、必然だったような気がしてならない。

決戦の年、日本選手団の大勝利に繋がる前ぶれのような気がしてならない。

本の御礼の意味もあったが、何より創業20周年のお祝いに冬合宿の書初め大会で書いた「団結!の書」を今日大智に贈った。3月に啓治から中国上海で貰った龍画の写しと 大智と出会った茶帯時代の写真を添えて。21歳、世界大会を夢見てギンギラ銀に輝いていた頃の茶帯の写真。A3に拡大した。多分、ビックリするだろうなあ!女子社員は怖がるだろうなあ!お父さんとお母さんは懐かしく思ってくれるかな!

“奥村先輩、少しも変ってないわねえ!”って、お母さんの声が聞こえてきそうである(笑)。

心が変われば行動が変わる。行動が変われば世界が変わる。

    『新版 心こそ大切なれ!』

大智、ありがとう。いつも本当にありがとう!

大智に今一番贈りたい言葉、それは・・・

変わらぬ絆に感謝!感謝!神謝!