紫気東來!

日中桃太郎

昨年に続き、中国支部北京道場生がこの夏も出稽古に来た。

初日に責任者の金先生はじめ道場生達からたくさんのお土産を頂いた。その中で最年少の小学2年生オレンジ帯の少年部から掛け軸を貰った。紫色の藤の花が色鮮やかに描かれた見事な水彩画の掛け軸だった。宗 岱宣(ソンダイショウ)の名前には刻印も押されてあったから驚きであった。そして名前の上に四文字の言葉が書かれてあった。

 “紫気東來”

「しきとうらい!」何となく読めた。紫の気が東から来る!何となく分かるような分からないような・・・?

通訳の孫さんに意味を訊ねた。

『中国では紫色は縁起のいい色とされています。太陽が東から昇るように、いい事が東から来ます。待っていたらきっといい事が起こります。中国では有名な非常に縁起のいい言葉ですよ。』

小学2年生の子供でも知っているくらいだから有名な言葉なんだろう。聞けば千葉訪問にあたって師範の為に何か月も掛けてひとりで描いたのだという。絵も言葉も素晴らしかったが、その気持ちが何より嬉しかった。いまだリハビリを続ける弟啓治(師範)のことを思い出した。決戦の度に「龍画」を日本選手団勝利のために描いてくれていることが重なった。嬉しさのあまり思わず抱っこした。そしてチュウーまでした(笑)。彼も笑っていた。

“紫気東來”

 幸運は必ず来る。待てば海路の日和あり!

 「道教の教えで、老子が山岳地の山越えで苦悩して途方に暮れていると、東手から高貴な役人が乗り捨てたであろう馬が舞い込んで来て、それに跨って事なきを得た事から由来する。」

 初めて日本に来た小さな子供の真心に救われた。千葉と中国北京道場の桃太郎達の元気一杯な姿に心が和んだ。心安らぐ稽古会となった。

啓治師範が十数年前に中国の大地に蒔いた種が見事な花を咲かせ結実した。今ではその花が大きな実となって日本の大地に還って来た。啓治が中国へ渡らなければ彼らと出会うことはなかった。金先生との出会いも、孫師範代を介して小さな縁から始まった。

 縁が縁を呼び 出会いを生む 出会いは奇跡を起こす!

中国北京、たった一国一道場との触れ合いでこれだけの感動を呼ぶのだから、世界中の仲間が集う世界大会は凄い事になる。世界大会は世界一を決する世界一厳しい戦いの場であるが、自分自身を世界一成長させてくれる場でもある。世界中に友達を作れる機会でもある。

 “世界へ翔たけ!”とはそういう意味である。

厳しい夏はまだまだ続く。厳しい戦いはこれからである。

北京の桃太郎達から貰ったエネルギーで必ずや成し遂げる。

 王座死守!王座奪還!

啓治に感謝!組織に感謝!!桃太郎達に感謝!感謝!神謝!

決戦の日まであと78日!

北京の桃太郎達の戦いを見届けに福岡に行って来ます。