Brother POPOV

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最初に広げて見た時は風呂敷かと思った。それくらいでかかった。羽織ってみたら自分の膝まであった。翔平が着てもでか過ぎるかもしれない(笑)。れっきとした新極真会のTシャツである。背中には“POPOV(ポポフ)”とイニシャルが入っている。POPOV!!新極真会の外国人選手で最強と謳われたブルガリアのバレリー・ディミトロフ選手の師匠であるブルガリア支部長のポポフ師範のことである。ポポフ師範から弟啓治(師範)に渡して下さいと、年末にある支部長から預かったものだった。名前といいサイズといい、ポポフ師範自身が着ていたものだったに違いない。世界大会の時に啓治からポポフ師範へ龍画の色紙を渡した御礼であろう事は直ぐに察しがついた。

悲しいかな極真会館が分裂し幾つにも会派が出来た。我々の組織が新極真会と名称を刷新した時、いち早く日本(総本部)に従い新極真会に変えたのがブルガリア支部だった。それ位親日だった。というか緑代表を心から尊敬し、かつ空手母国日本に対しても尊敬の念を抱いていたのである。サマーキャンプにも緑代表を初期の頃から招聘したのもフブルガリア支部であった。緑代表が初めてブルガリアを訪れた時、ヴァレリー選手はまだ10代だった。確かに欧州選手権で二十何連覇の全人未踏の偉業を達成した選手だから天才かもしれない。しかし、それ以上にヴァレリー選手を強くしたのは緑代表だと思う。緑代表に憧れ尊敬するヴァレリーの心が、彼を強くしたのだと思う。それは即ち、師匠のポポフ師範の緑代表や空手母国日本を思う心が強くしたのだろうと自分はそう思う。世界の新極真会の中で一番身体能力に恵まれた支部(国)はリトアニアだと思う。国で言えば、正直世界大会で一番の脅威だったのはリトアニアだった。リトアニア支部がブルガリア支部のように日本に勝つことよりも空手母国日本に尊敬の念を強く抱いた時、更に強敵になるだろう。今は勝つ事だけのような気がする。

空手道、武道においてリスペクトなしに精進はない(と自分は思う)。

緑代表が二回目のブルガリア遠征に、啓治(師範)を連れて行った。緑代表は啓治のことを「日本から侍(サムライ)を連れてきました!」と紹介したそうである。緑代表が福岡で支部長になった時に師範代に指名した男である。そしてあの啓治の性格である。初めての遠征でポポフ師範は勿論のこと、ヴァレリーや道場生達の心を掴んだ。啓治の後師範代を継いだ沖縄の吉田支部長がいつだったか?しみじみとこんな風に言っていたことがあった。

「啓治師範は海外の選手を手なづけるのが上手でした。犀川の実家に必ず連れて行っては酒盛りの宴会で歓迎していました。」

組織名が新極真会に変わった第8回世界大会。その世界空手セミナーの打ち上げで夜遅くまで・・・朝まで!海外選手達と一緒に最後まで♪新極真♪新極真♪と歌っていたのが誰あろう!啓治だった。啓治の事を合宿期間中、BIG SAMURAI       と言って尊敬し、緑代表同様に振舞ってくれたそうである。キャンプが終わり帰国の日。見送りの空港であの大男のポポフ師範が啓治に“Brother!Brother!”と言いながら大泣きしたそうである。合宿か何かの時、緑代表から聞いたエピソードである。それ以来の男同士の付き合いである。

FBをしていていい事もある。友人の誕生日が来るとそのお知らせがある。1月28日、ポポフ師範の誕生日だった。偶然にも奥村兄弟と同じ1月生まれだった。お祝いのメッセージを送った。履歴で分かったが、昨年も一昨年もお祝いメールを送っていた。全く覚えていなかった。もう忘れないだろう!

“Brother,happy birthday.押忍!”

それにしても1月生まれはいい男が多いなあ!世界チャンピオンもいるし。