Category Archives: 師範ブログ

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世界大会に出る方法

32年前も最後の戦いに臨むために大阪へ向かった。

第4回世界大会の日本代表選手の最終選抜戦となった第4回全日本W制大会の決戦地である大阪府立体育館に向けて出陣した。

幼き頃の夢は極真空手をすることだった。今の道場生達の夢に比べれば、自分の抱いた夢など小さな小さな夢だった。空手をすることだけが夢だったから。人から見れば小さな夢だったかもしれないが、当時の自分にとっては大きな夢だった。いや!小さな夢であったからこそ大きな夢に繋がって行った。

ここに2冊の日記がある。19歳で上京し、夢にまで見た極真会館入門を果たした男の日記がある。小さな夢を果たし、新たに大きな夢を抱き、その大きな夢をも果たさむとする男の日記である。

道場にあまりも偉大な先輩がいた。入門以来2年間一日も稽古を休まず、もう二度と現れない位強かった先輩。全日本大会初出場にして初入賞を果たし、2回目の出場で4位に入賞した偉大な先輩だった。この先輩がいたからこそ今の自分がある。この先輩を目標に、全日本の舞台だけを夢見て稽古に励んだ。

田舎から出て来た生意気な小僧であったが、自分に期待をかけていつも叱咤激励してくれる師範がいた。厳しい師範だった。しかし、優しい師範でもあった。今思えば、大学卒業と同時に引退した白石先輩の後継者にと自分を育ててくれたような気がする。緑帯の時、全日本選手に育てようと本気に思ったのであろう。緑帯時代、とりわけ茶帯時代の1年半は地獄が毎日だった。今思い出しただけでもぞっとする。あの茶帯時代の厳しい修行と厳しい薫陶があったからこそ今の自分がある。

厳し過ぎるほどの厳しい師範がいたからこそ今の自分がある。初めて声を掛けられた時は嬉しかった。青帯の時、初めて組手で褒められた時はもうどんな厳しい稽古も耐えようと思えた。初出場の全日本大会、支部長会議から帰って来た日、師範から最高の言葉を頂いた。

『よくやったぞ!館長も褒めてたぞ!・・・・おごることなく頑張れ!高品、白石に勝つまで続けろ!』

“押忍!”

色々な偶然にも恵まれた。一番の偶然は、茶帯の時に初出場した全日本大会が世界大会の日本代表選手の選抜戦だった。自分は思う。運がない人は上へ行けない。武運をも味方に付けられない人は大きな戦いに勝てない。人との出会いすらも運かもしれない。そして、そのチャンスを生かせない人は夢を実現出来ない。構図は簡単である。道場に夢を実現した先輩がいるのに。厳しい修行に耐えさえすれば道は開けるのに。

夢を実現出来ないのは、夢に向かって本気で向かわないからである。

宿命とも言えるライバルとの出会い。いつも全日本大会で立ちはだかる偉大な選手がいた。初めての観戦となった第3回世界大会の後、その先輩に声を掛けられた。

第4回はまかせたよ!!

世界大会の日、本気で目指す決心をした。

そして、その2冊の日記には青春の全てを懸けて空手修行に明け暮れる姿があった。

偉大な先輩の背中を追い続け、厳しい師範の叱咤激励に応えようとする必死の姿が。師の恩に報いようとする愛弟子の姿があった。本気で全日本大会を目指して、死に物狂いで稽古に励む茶帯時代の姿があった。それが世界大会を観た日から、目標は世界大会に変わった。

日記は3年で終わっているが。もっと厳しい黒帯時代の試練を乗り越えて、夢のまた夢の夢にまで見た世界大会大会出場をを果たすことが出来た。

空手を始めて38年が経った。志した幼き時からは実に半世紀近くが経った。今読み返すと、この道場日記には「世界大会に出場する方法」が書かれている。世界への軌跡である。

今は空手を教える師範となった。世界大会で戦う日本選手団を率いる立場となった。この20年、あらゆる方法で力の限り指導をしてきたつもりである。渾身の思いで。もう組手は出来ない。紫穏には勝てないだろう。凌大には勝てるかな(笑)?世界大会決戦の年、あんな奇妙な行動を起こした。超プライベートな秘蔵の「道場日記」まで大公開した(笑)。

誰が読んだか?誰が見たか?も知らない。どう思ったか?どう感じたか?も全く知らない。聞くつもりも毛頭ない。全く関係ない。自分は自分の為すべき事を粛々とするだけである。信念があるから。世界大会は4年に一度開催される。しかし、4年に一度チャンスがある訳ではない。一度だけだが出場したからこそ分かる。一生に一度あるかないかのチャンスなのである。

自分が抱いた夢を実現するために。勿論、空手だけではない。自分が抱いた夢の山の頂上へ登るために今為すべき事に全身全霊で立ち向かって貰いたい。その頂上へ向かう道。ピラミッドの頂上を、夢の山を支えるもの。それこそが、戦国武将の城の“石垣!”に思えてならない。

大会の優勝も、世界大会でさえも人生の一部でしかない。しかし、人生の一部、選手現役も一時期である。その一時期のその大きさをどう占めるかである。自分は日記に綴っていた。

“もう自分は空手なしでは生きて行けない!”

空手を志したのなら、本音は世界の舞台を志して欲しい。

大阪決戦を控えた昨日、自分にとっての夢の山、即ち戦国武将の城を支える石垣がやっと完成した。これは自分の空手人生そのもでもある。いや、人生そのものでもある。

最強の日本代表選手団を結成するため、32年前と同じ決戦の地大阪へ行って来ます。

伝統継承!

 

 

 

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稽古は厳しく その後は楽しく!

5月5日子供の日、全日本選手の特別稽古「朝練」が最後の日となりました。稽古が終わり選手達が掃除をしていると、二日前に駐車場の草刈りをしてくれた変なおじさんがまたもや現われました。師範は留守でしたが、変なおじさんと選手達は意気投合し綺麗になった駐車場で『野外バーベキュー』を急遽することになりました。買い出しはおじさんが嬉しそうに行ってくれました。大会直前ではありましたが、体重を気にしながらも選手達は特別稽古のご褒美のご馳走に大満足でした。
変なおじさんと選手達はしばし空手談義に花を咲かせ、連休最後の日曜日を楽しく過ごすことが出来ました。片付けが終わると、変なおじさんから空手を教えて欲しいとリクエストがあり。世界チャンピオンから太極の型の指導をして貰い、大変嬉しそうでした。でも素質は全くありませんでした(内緒)。

4月の花見に続いて、偶然にもG・Wで変なおじさんと再会した選手達。この小さな出会いを大切にし、変なおじさんから貰ったエネルギーで?いよいよ2週間後に迫った大阪での戦いに全力で臨んで貰いたいと思います。二度ある事は三度あると言います。大阪で結果を残し、今度再会した時に、おじさんにいい報告が出来るように頑張って貰いたいと思います。
いよいよ決戦の日まであと13日!

 “稽古は厳しく その後は楽しく!”

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冷やし中華始めました!

予告通り変なおじさんが今日も道場に現れました。

昨日は草刈り機のオイルが切れたので、第2駐車場が2割方終わっていません。おじさんは早速ホームセンターにオイルを買いに行きました。1ℓ缶がなくて4ℓ缶を買って来たと、“何回も夏まで出来るなあ!”と満足そうでした。

しかし、ひとりで作業するにはさすがに老体の身体では重労働。整体の山崎先生の手伝いをあてにしていたらしいのですが、ホームセンターから帰ると山崎先生はすやすやと眠っていました。最初は狸寝入りかと思っていたのでが本当に眠っていました(笑)。

仕方なくおじさんは山崎先生が起きるまで待つことにしました。初めて道場の1階に入り、ロビーに飾られている写真や書に見入ってました。特に大ポスターに書かれているあの言葉を見つけると手を叩いて喜んでいました。

“雑草という草はない!”

ところが山崎先生が目を覚ましたのは夜の7時、もうすっかり暗くなってしまい作業どころではありません。

と言う訳で、今日の草刈りは人の油が切れて延期となりました(笑)。

変なおじさんは、師範から冷やし中華をご馳走になり嬉しそうに帰って行きました。明日は連休最後の選手稽古会があるので来ないそうです。怖いから!

冷やし中華始めました!