Category Archives: 師範ブログ

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富士に誓う!

「伝統継承!」をテーマに掲げ発足したユースジャパン強化合宿も今年で14回目の開催となった。今回の合宿は色々な意味で今までで一番厳しいものとなった。しかし、同じ志を持つ仲間がいてくれたからこそ乗り越えることが出来た。

あらためて新極真会の変わらぬ絆!を痛感した。

そして、どんな時も富士は我々を雄大で荘厳な姿で迎え入れてくれる。富士を見ているだけで心が和む。心が安らぐ。まさしく富士は日本一の山である。富士を見ていると声が聞こえてくるような気がする。

『監督、いつも見守ってますから。世界大会で必ず勝って下さい!いつも新極真会を応援していますから。』

富士に誓う。そして友に誓う。

“最強の日本代表選手団を結成して必ずや男女W優勝を成し遂げる!”

 

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いざ出陣!

思い起こせば、日本代表選手団に入ってからは大会の度にいつも試練が待ち受けていた。しかし、それを乗り越えて前に進んで来た。いつも試練を乗り越えて勝利を掴んで来た。

新春に誓った大勝利を果たすために合宿地の富士へ行って来ます。

新春に契った「男と男の約束!」を信じて決戦の地へ行って来ます。

“兄弟、いつも一緒だから。”

世界の道は茨の道 世界の道は試練の道 前へ進め

 

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『兎と亀の話』 続編!

足の速い兎と足の遅い亀が山の上まで競争し、足の遅い亀の方が勝ったという話。

兎は山の上のゴール近くで余裕があったので居眠りをした。目が覚めたら亀が先にゴールしていた。兎は、自分の能力を過信していた。かつ、競争相手(の亀)を軽んじていた。大差がついたので居眠りをして、その間に抜かれてしまった。油断したのである。

のろまな亀は、足が速くて先に行く兎には目もくれなかった。差を付けられてもマイペースだった。いや、どんなに頑張っても足の速い兎よりも早く走ることは出来ない。亀は走るどころか、ゆっくり歩くことしか出来ない。

勝った亀と兎の違いは何処にあったのか?勝敗の分かれ目は何だったのか?

負けた兎は、自分よりも遅い亀だけを見ていた。自分の方が能力で遥かに勝っているので油断してしまった。一番大事なゴールを見ていなかった。

能力に劣る相手だけを見て、自分の能力を過信して目標を見失っていた。己に負けたのである。

勝った亀は、ただひたすらゴールだけを見ていた。自分より足の速い兎が相手ではなく自分自身が相手だった。歩くのは遅いけれど全力を出し切った。自分と戦って自分に勝った。己に克ったのである。一番大事な目標を忘れなかったのである。

物事に挑戦する時、目標を掲げ、その目標に向かって自分は何をすべきか?である。

相手は確かにいる。しかし、自分自身に勝てずして相手に勝てる訳がない。「空手バカ一代」の主題歌の歌詞の一節にもある・・・

♪~敵に勝つより 己に勝って~花咲く蹴りが空手道♫

大山総裁がお教えではないか。克己の精神を涵養すること!

実は、この兎と亀の話には続きがある(笑)。

この話は小さな小さな村の話に過ぎない。隣の村にはもっと足の速い兎がいる。もっと努力する亀もいる。もっと遠くの大きな村には、もっともっと足の速い兎も、もっともっと努力する亀もいるのである。大きな村の兎や亀達は大きなもっと高い山を目指して競争している。

はっきり言おう。富士山の頂上を目指して競争している兎や亀がいるのである。

小さな村での競争を馬鹿にしているつもりはない。それを富士山の頂上を目指す戦いにどう繋げるかである。誰と競争しているのか?何処で競争しているのか?それは大した問題ではない。

目標さえ定まっていれば全く関係ない。兎と亀の視点の違い!それが差だった。そして、心の置き所が大事である。技で言えば、重心!軸足!これが根幹を成す。しかし、その技を操る心が何処にあるか?これが全てである。目標もそのひとつである。心は目には見えない。いや実は見える。姿になって現れる。道場での姿、稽古姿勢。大会に取り組む姿。懸けるその思いでさえも、姿に現れる。

大山総裁は仰せである。

武の道は姿なり 何事においても常に姿を正しくすべし

話の続きである。

あの小さな村の兎と亀の競争の話。勝った方の兎さんはね、実は兎ではなく、(正体は)亀さんだったんですよ。村の人も兎さん本人も気づいていなかったのですが。亀同士の競争だと、ただひとり気が付いていたのは、小さい頃から兎も亀も知っている村の村長さんだけでした(笑)。亀同士の戦いだと最初から本質を見抜いていたのは老いぼれ村長さんだけでした(内緒)。

10月大阪の戦いは厳しい戦いだった。

3年前の世界大会準優勝者がBEST8にも残れなかった。アスタナの世界チャンピオン達も次々と負けた。女子は無差別の王座を初めて奪われた。大阪決戦、男女141試合全てを見た。弟子も、支部も、流派も関係なく、赤と白の選手二人の試合として見た。全ての試合を見ながら、ある光景だけが脳裏に浮かんでいた。それは、丁度1年後の世界の舞台に立つ兎や亀の姿だった。誰が世界の舞台で戦えるか?それだけしかなかった。

同じ戦い。見る人の心次第で見え方が違う。あの兎と亀の場合は、視点の差だった。そして、その見る者の心次第とは、それは見る人の立場の違いで大きく変わる。

大会が終わっても翔太は相変わらず稽古に励んでいる。あらためて思った。

“やっぱり道場で一番喧嘩が強いのは翔太だな!”

大会ポスターの最後の1枚を迷わず翔太にあげた。どうしても師範のサインが欲しいと言うので、サインは大嫌いだけど仕方なくサインした(笑)。

世界の道は茨の道 世界の道は試練の道 前へ進め!

老いぼれ村長に出来る事は何か!

村の亀さん達に大きな山の話をすることかな?頑張ったら大きな山に連れて行ってやることかな?必死で付いて来るものには富士山にも連れて行ってやること位かな?しかし、遥か能力に勝る競争相手の兎に勝つかは?・・・山の頂上まで登りきれるかは本人次第である。

世界には富士山よりも高い山は幾らでもある(笑)。

加曾利村 村長 ・・・・