Category Archives: 師範ブログ

スペイン支部ロレーナと

世界に拡がる友達の輪!

11月が終わる。今年の11月は生涯忘れ得ぬものとなりそうだ。

決戦の11月だった。厳しい戦いだったが、日本選手団は勝った。そして、世界の友と再会した11月でもあった。

昨年の11月の事である。友が病の床で必死に病魔と闘っている時のことである。ユース合宿を週末に控えたある日、スペインから1通のメールが届いた。大親友のスペイン支部のレオ(師範)の愛弟子のレオーナからだった。勿論、英文で。翻訳が間違っていなければ、多分こんな内容だった。

『師範レオの節目の50歳の誕生日が近いので、大親友の奥村師範のサプライズのお祝いメッセージを送って欲しい。師範レオを驚かせたい!16日までに送って貰いたい・・・。』

正直、お祝いの気分ではなかった。しかし、レオもレオーナも日本の友の事を知らない。1日に1万人生まれて同じ1万人亡くなるご時世である。友は友のこととして、お祝いのメッセージを送った。後日、レオが日本からのメッセージに大変驚き、大変喜んでいたと御礼のメールが届いた。海外の友が喜んでくれたとのこと、嬉しかった。

日本の友の訃報はユース合宿に行くバスの車中で聞いた。

1年後、世界大会の会場でレオーナに会った。昨年の尊敬する師範レオへの誕生日メッセージの御礼を言われた。たまたま少年部達が一緒にいたので記念写真を撮った。ちなみにレオーナはスペインでモデル業もしている異色の道場生である。

16年前、第8回世界大会の年。その年の春、スペイン支部からタラン師範と一緒に出稽古に来た門下生がペドロとレオのふたりだった。ふたりとも当時は四段だった。今はふたりとも支部長になった。ペドロは今年六段になった。一緒に汗を流し、自宅で夜遅くまで語り明かし親交を深めた。それ以来、お互いを“Brother!Brother!”と呼び合うようになった。その年の10月の第8回世界大会本番。大会とさよならパーティー会場で再会を喜び合った。スペイン支部の一団の中にいたひとりがレオーナだった。やはり其処は女性同士である。言葉も分からない娘達がレオーナに懐いた。懐かしい想い出である。

縁が縁を呼び、人が人を結ぶ。ましてや世界組織の新極真会である。世界大会の度に友達の輪が拡がった。

世界へ翔たけ!

世界大会を目指せということではない。勿論、それもある。世界中に友達を作って欲しいとの願いである。空手もそうであるが、男は仕事が命。仕事でも学業でも趣味でも・・・小さな箱から抜け出して、より大きな世界を目指して欲しいとの願いでもある。

世界へ翔たけ!とは・・・新極真空手で世界に拡げよう友達の輪!という意味でもある。

 

74428397_2716831181688531_8880256879217868800_n

一宿一飯の恩義!

今や全世界空手道連盟新極真会(WKO)は加盟国数が101ケ国となった。支部長の数は351名、まさにフルコンタクト空手界で最大の組織に発展した。第12回世界大会の後に「富士緑の休暇村」で開催された世界空手セミナーには新極真会の世界の仲間達が集結した。

世界の新極真会の頂点に立つ緑代表は言わずと知れた第5回世界大会のチャンピオンである。セミナーで五段だけの師範グループを指導したハワード・コリンズ師範は世界大会の第1回から出場し、映画や劇画でも有名な百人組手を達成した強豪選手だった。欧州委員長のオランダ支部長のクン・シャーンベルク師範やスウェーデン支部長のミカエル・ソ-ベスト師範など、大山総裁に憧れて極真総本部で修行した師範方も少なくない。組織名が新極真会になって世界大会に出場してから支部長になった選手もたくさんいる。ロシアのデニス・グリゴイエフ支部長、ローマン・ネステレンコ支部長。バレリー・デミトロフ選手も現役ながらブルガリアの支部長である。世界各国の支部長達のほとんどが世界の舞台で活躍した世界戦士なのである。空手の世界の師範だから、当然と言えば当然のことであるが。2年前の夏に塚本支部長と一緒に出稽古に来てくれたベルギーのクン師範は第5回大会の4回戦で緑代表と戦った選手である。会場で会った時も、自分にあの言葉を笑いながら言って再会を喜ぶ握手をした。

“Oh~!Brother、Same Story~!ワッハッハー!”

世界大会でお互いノックアウトされて有名になったから。世界大会は世界の頂点を決する厳しい戦いの場であるが、世界大会に出場した世界戦士の同窓会でもある。世界の新極真会の仲間の同窓会である。と自分は昔からそう思っている。

世界大会と世界ウエイト制大会が2年間隔で4年毎に開催される。その度に楽しみのひとつが世界の仲間達との再会である。自分の記憶では、常設道場をオープンして最初に来てくれたのがスペイン支部の3人の師範達だった。ヘスス・タラン師範(五段)、ペドロ・ソリアーノ師範(四段)、レオ師範(四段)(※当時の段位)。新極真会になる前で第8回世界大会の直前の3月だった。まだ道場を開設して1年余りだったので飾り物も少なく、昔の写真を見ると大山総裁の写真と押忍の掛け軸位しかなく殺風景だった。今のように書や写真が山のようにはなかった(笑)。自分にとっても道場生達にとっても、道場で初めての国際交流だった。それも初対面の高弟の師範方との。極真空手を愛する者同士、言葉は通じなくても大山総裁の同じ弟子である、魂は通じた。稽古の後は3階の自宅で家族道場生達と一緒に夜遅くまで美味しいお酒を飲みながら語り合った。出稽古はその1回だけであるが、国際大会の度に、自分の方が少し年上であるがお互い“Brother!Brother!(兄弟)”と呼び合って親交を深めて行った。会う度にプレゼント交換をした。プラスアルファー、啓治(師範)が緑代表や外舘師範と何度もサマーキャンプなどで遠征にも行ってるので尚親交は深まった。一度でも戦った相手。一度でも行った国(道場)。一度でも一緒に稽古をしたら。・・・自然と仲良くなる。これも縁である。

空手家は拳を交えてこそ・・・縁が生まれる。

バレリーは二度来た。一度はフィアンセを連れて。この夏台風被害を知って、家族は大丈夫ですか?娘さん達は元気ですか?と温かいメールをくれた。大会が終わってゆっくり話をした時、メールの御礼をした。6歳と8歳の二人の娘さんが今空手を頑張っている話など聞いた。

“Challenge、three daughters as me!”

と言ったら首を振りながらニヤッと笑っていた。今ではロシアチャンピオンで世界屈指の強豪選手となったナザール・ナシロフ選手も高校生の時に出稽古に来た。いつも買い出しに行く加曽利の業務スーパーの隣のサイゼリアで食事をした。懐かしい想い出である。

今でも親交が続く海外の師範方や道場生達。その彼らに共通して言えること。それは、一度でも道場に出稽古に来たり食事をしたら、その恩を決して忘れていないということである。空手を愛する彼らにとって、空手母国日本の師範の道場と自宅でお世話になることがどんなに嬉しいことか!反対の立場になったら分かる。海外に一度でも行ったら分かる。

彼らが決して忘れてないこと。それは・・・

 “一宿一飯の恩義!”である。

何歳になっても、爺になても一生の付き合いをするんだろうなあ。子供みたいに会う度にプレゼント交換するんだろうなあ!空手をやって本当に良かった。自分の原点は第4回世界大会である。世界大会に出るのは簡単ではない。しかし、道場生達には国際交流の場を経験させて、同じような想いをさせてあげたいと思う。

そして間違いなく言えること。それは、新極真会だからこそ出来ることでもある。そしてもうひとつ。チャンス(機会)は二度とないかもしれない。世界大会で日本選手団が男女W優勝を成し遂げ、中国支部から初めて孫師範代や道場生達が道場を訪れた。同じ道場でも一日として、同じ一日などない。

世界大会は4年に一度ではない。4年に一度開催されるが、その1回1回は一生に一度の事である。

組織に感謝!大山総裁に感謝!感謝!!

誰かが言った。

Shinkyokushin is one big familly!

 

 

191105_2055~01

上海の龍虎 千葉に来たる!

世界大会前に道場生から実家で獲れた柚子をたくさん頂いた。中には“獅子柚子”と言って、カボチャ位のBIGサイズのものもあった。世界セミナーの後、中国支部道場生が道場を訪ねてくれた。上海の孫師範代、王 玲、世界大会に出た孫選手、北京の張先生達8名。何度も千葉に来たことのある台湾支部の池田支部長が案内し連れて来てくれた。皆初めての千葉来訪である。弟啓治(師範)の愛弟子達が千葉に来る日が来ようとは・・・。中国上海の龍虎と謳われ、世界大会にも出場した二人(共に参段)が揃った・・・千葉の地で会えるなんて感慨深いものがあった。孫師範代と王 玲は啓治が上海に渡った時からの愛弟子で、生粋の一期生のである。王 玲は当時高校生だった。 世界大会の時、千葉南支部の団結入りの道場Tシャツをプレゼントしたら、ふたり揃って着て来た。
稽古会の後は伝統の「鶏の水炊き会」をしてもてなした。千葉の道場生達も大喜びだった。最高の国際交流が出来た。北海道札幌の友人から日本選手団の必勝を祈して貰った“十勝無敗(じゅっしょうむはい)!」の焼酎で乾杯した。柚子割りで飲んだら美味しかった。

今では中国支部長にもなった孫師範代、その孫師範代を支える筆頭指導員の王 玲弐段。この二人がもし上海にいなかったら、啓治(師範)不在の中で今の中国支部の発展はなかった。そんな二人が揃って千葉南支部奥村道場に来てくれた。生涯忘れえぬ世界大会となった。
啓治師範に感謝!組織に感謝!感謝!!

日中台友好は我が使命なり!