Category Archives: 師範ブログ

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この道より我を生かす道なし

55歳になった。波平さんを、年齢だけは越えてしまった。自分にはまだ孫がいない(笑)。空手を始めて36年が経った。まだまだ修行半ばではあるが、これまで人生においても空手においても何度か大きな決断を迫られるような事があった。そういう人生の岐路に立った時、その度に迷いを絶ち決断を促してくれた言葉があった。子供の頃、実家の座敷にあった『書』の額に書かれていた言葉である。

“この道より我を生かす道なし この道を歩く!”

子供の頃から龍画とこの書を見て育った。縁あって空手を始め、何かあるごとに脳裏に焼き付いたこの「言葉」に何度も救われた。

な、な、何んと!その『この道より!』の書の額が写っている写真があった。5月の連休中に古いアルバムから出てきた。昭和55年5月5日の想い出の写真を探していたら、偶然出てきた。多分22歳位である。同じ写真に写っている七福神の額縁は今でも実家にあるのだが。『この道!』の額だけは失くなった。啓治が結婚して家の模様替えをして龍画と額が不明になった。若くして結婚するとロクな事がない。七福神の神力も奥村家には効いていないし(笑)。

実は、今日偶然にもある有名な方の言葉を目にした。道にまつわる意味深い言葉だったので心に留まった。

“この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、とにかくこの道を休まず歩むことである。”

まさしく実家にあった“この道より・・・”の『書』と同じだったのである。色々な事に挑戦することはいい事である。しかし、足元がしっかりしていなければ何をやっても駄目である。

要は“今いる場所で勝て!”ということだろう。

空手バカ一代に憧れて、闘魂神社で真似事の修行をしながら極真空手入門を夢見た日々。熊本で大山総裁の数々の著書と宮本武蔵に出会い、入門への思いは揺るぎないものとなった。19歳の時上京した。40歳を前に道場を開いた。クビ同然で退職した。人生は一度きり!と空手の道を選んだ。今思えば、実家にあった『書』の通りの道を歩いてきたような気がする。空手の道を歩んできた。空手の神様が導いてくれたのである。

今日は経営の神様にあらためて“道!”を教えられた(笑)。

 

 

 

 

応援日の丸

親子鷹世界へ!

運命のいたずらか?幸か不幸か?赴任先は千葉だった。

熊本での1年間の研修を終えた時、東京を希望し上京した。引き続き船橋で3カ月の短期研修を終えた。東京、神奈川、千葉の順に書いた勤務地の希望先。蓋を開けたら第3希望の千葉だった(笑)。極真会館の千葉の道場に入門した。その道場に全日本大会で連続2回入賞を果たした白石先輩がいた。地元千葉の出身で同じ年で既に黒帯だった岡﨑先輩がいた。岡﨑先輩はその道場で分支部長まで務め、自らの手で陽孝と日登美ちゃんを黒帯までに育てあげた。自らは空手をやめてしまったが、縁あって息子と娘は奥村道場に入門した。

極真空手を始めて36年の月日が経った。気が付いたら支部長になっていた。気が付いたら日本選手団の監督になっていた。どんな役職に付こうが、何段になろうが全く関係ない。自分は今でも岡﨑先輩のことを“先輩!”と読ぶ。昔は1日でも先に入門すると先輩だった。年齢は関係なかった。自分が19歳で入門した時、年下の茶帯や黒帯の先輩にも奥村と呼ばれた。今に見とれ!と思った(笑)。でも岡﨑先輩は同じ年の自分を“奥村さん”と呼んでくれた。先輩は優しかった。

あの時に希望が叶って千葉に来ていなかったら、岡﨑先輩親子に出会うことはなかった。支部長にさえなってもいなかったかもしれない。今頃は湘南でサーフィンしていたかもしれない(笑)。

36年が経って、自分に空手のいろはを教えてくれた先輩の息子さんと一緒に世界の頂点を目指す。先輩は息子を新極真会の世界大会に出すために、組織のしがらみで空手をやめた。奥様も黒帯である。陽孝は2年前の第11回世界大会で日本代表になり、親子の夢を果たした。軽量級の全日本チャンピオンにもなった。そして、再び親子の夢を果たす時が来た。今度は世界チャンピオンの夢である。

先輩が日の丸を持って道場にやって来た。決戦の地カザフスタンに持参する応援の日章旗である。揮毫を頼まれたので、勿論こう書いた。

“全階級制覇!日本代表選手団監督 奥 村 幸 一”

日本代表選手達よ

親子の夢を叶えよ。兄弟の夢を!姉妹の夢を!師弟の夢を!

日本代表選手団の悲願を成し遂げよ!

“陽孝、軽量級はお前が必ず獲れ!”

決戦の日まであと23日!

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太陽よりも輝いて

大阪夏の陣が終わった。第4回全日本フルコンタクト大会が成功裏に幕を閉じた。過去最多の390名の選手が集った。フルコンタクト空手の諸流派294団体が大同団結した。凄い時代になった。この大会の成功の影に緑代表と歌手長淵剛さんの友情があった。第1回大会の時、決勝戦後に長淵さんのスペシャルライブが実現した。フルコンタクト空手界の新しい門出に魂の賛歌がこだました。

『HOLD YOUR LAST CHANCE』

オリンピック種目にはフルコンタクト空手は残念ながら入ることはできなかったが、第1回大会の開催と成功は空手界に間違いなく大きなうねりを起こした。敢えて言う、緑代表がいなかったら全日本フルコンタクト連盟も大会開催もなかった。緑代表と長淵さんの友情がなかったら、大会成功もなかった。

思い起こせば14年前の第8回世界大会。あの時も大会成功の影に緑代表と長淵さんの友情があった。長淵さんの歌があったのである。

大山総裁が亡くなり、悲しいかな極真会館は大分裂した。多くの極真空手の派閥が出来てしまった。大山総裁が作ったフルコンタクト空手。そのフルコンタクト空手界の最強の組織が極真会館だった。だからどの極真派閥も皆「極真会館」を名乗った。それ故にその極真商標を争い、長らく裁判係争状態が続いた。我が組織自体も代表役員の度重なる交代劇があった。多くの支部長が去って行った。今の隆盛が信じられない位の過渡期でもあった。そんな中、第8回世界大会の開催を機に組織名を刷新する決断をした。もう名前だけで争っている時代ではないと、今いる仲間達でもっと素晴らしい組織を築いて行こうと立ちあがったのである。こうして2003年7月に全世界空手道連盟 新極真会が誕生したのである。

だからこそ新極真会になって初めて開催する第8回世界大会の成功は、組織の今後の発展のためにも絶対条件だったのである。成功とは世界各国の連盟への参加と日本の王座死守であった。この新極真会の新しい旅立ちの時に長淵さんが会歌『新極真会』を作ってくれたのである。世界大会の会場で、長淵さんのライブステージで“新極真♪新極真♪新極真の風が吹く!”の大合唱となった。世界は新極真で一つになった。勿論、日本代表選手団は大勝利した。世界大会の後、千葉エアロビクスセンターで開催された世界空手セミナーの打ち上げパーティーで世界の仲間達が“新極真♪新極真♪”と朝まで大合唱した。これを仕切っていたのは啓治(師範)だった(笑)。

緑代表と長淵さんの友情がなかったら、第8回世界大会の成功も新極真会の新たな船出もどうなっていたか分からない。あの世界大会の時に、新極真会の組織名刷新を合わせたからこその成功だった。その世界大会に新極真会の歌が発表されたからこその成功だったのである。その陰に長淵さんの存在があった。緑代表との友情があったのである。

 天の時を得て 地の利を生かし 人の和を重んじ でっかい夢に向かって!

 新極真会は大海原へと旅立ち 今日の大躍進を遂げたのである。

第8回世界大会で初めて日本選手団のコーチとなった。その大会で一緒に戦った選手が今はコーチとなって自分を支えてくれている。塚本、新保、石原、阪本、塚越。全員が世界チャンピオンか全日本チャンピオンである。間違いなく世界最強のコーチ陣である。だから監督は何もしないでいい(笑)。彼らと十数年一緒に育ててきたユースジャパンの選手達が日本代表となった。この世界最強の選手団で臨む世界W征大会がいよいよ1カ月後に迫った。日本代表合宿、ユースジャパン強化合宿では必ず『新極真の歌』を大合唱する。戦いの時にはいつもこの歌があった。緑代表と長淵さんの友情で生まれたこの魂の賛歌で選手団はいつも心ひとつになってきた。

偶然にもユースジャパン卒業生が中心のメンバーで臨む世界W制大会開催の直前に、同じくユースジャパンOBの長淵航選手がシンガーソングライター「WATARU」としてCDデビューを果たした。彼はユースジャパン第3期の強化合宿で副主将を務めた。新極真魂で最も厳しい芸能(歌謡)界にチャレンジする仲間を心から応援したい。父は同じ道のスーパースターである。襲い掛かるプレッシャーは想像を絶する。父長淵さんから受けた恩は計り知れない。その恩に報いる為にも新極真会に席を置くものとして心からWATARUを応援したい。

緑代表が第5回世界大会で優勝し引退。その世界チャンピオンへの道のりを綴った著書の名前が『太陽よりも輝いて!』だった。WATARUが今回発表したCDのファーストアルバムの名前は『太陽!』である。

偶然にも同じ太陽である。父と共に我々新極真会道場生の太陽となって輝き続けて欲しい。

“日出ずる国ニッポンから 日の丸を背負いし代表選手達が いよいよ出陣する!”

緑代表が世界を制し、太陽よりも輝いた時と同じように日本代表選手達もWATARUも今輝いている。

必ずや全階級を果たしてみせる。

決戦の日まであと38日!

『・・・緑代表を始め、この新極真会の若き獅子たちのみなぎる力で、この新風を日本中、いや世界中に巻き起こしてください。そして、また、私が書いた会歌がどうか皆様に愛され、選手勢の「魂の賛歌」として、力と勇気と希望に満ちたものとなり、未来永劫、連綿と歌い継がれていきます事を心より願ってやみません。・・・さあ、新極真の風が吹く、いざ出陣!』新名称「新極真会」の発表に寄せて 長淵 剛