Category Archives: 師範ブログ

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基本に立ち返って!

最近、桃太郎達の元気がない。

こういう時期で熱中症か?体調不良はしようがないが、挨拶が出来てない!返事が小さい!

夏合宿では、桃太郎クラスを創った目的でもある『模範』になって欲しかったが期待外れだった。眠気と暑さに負けて挨拶返事が満足に出来なかった。出稽古に合わせ、朝練の如く全日本選手達との合同稽古を行ったが同様だった。緊張してたのか?いつもの桃太郎達ではなかった。どちらもいつもの稽古時以上に大成長出来る場だったが、チャンスを逃した。

要は、環境に負けてしまったのである。

こんなことでは大会で到底勝てない。厳しく言えば、環境に負けたという事は自分に負けたという事である。

自分がいつも言っている『チャンピオンを育てる3つの条件!』

即ち、環境・指導・本人の資質

指導・・・ズバリ!師範の教えである。先輩の教えもある。道場にどんな先輩がいるか?それも環境とも言える。突き詰めて言えば、どんな先輩がいるかも所詮は師範の教え、指導ということになる。

本人の質質・・・本人の素質であったり、本人の努力である。タイプ、性格、考え方など本人に起因するものである。

それ以外が環境である。要素的には環境が一番多いかもしれない。どんな道場か?これだけでも様々な要因がある。常設かどうか。どんな設備が備わっているか。道場までの距離だって環境のひとつである。道場行事でさえも環境である。

例えば「大会出場」・・・年間通してどんな大会があるか。ひとつの大会だけでもそれは「環境」である。その大会出場を許可するもしないも、出場出来るまでに育てるのも師範次第である。「指導」である。出るか出ないか決めるのは本人である。出場出来るまでに強くなったかどうか?「本人の資質」となる。

戦う相手に勝たねばならないのに、環境に負けてはいけない。日々変わる環境の変化に負けていては、自分にすら勝てない。逆に、負けたら自分である。環境のせいにしてもいけない。でも師範は「指導」を反省しなくはならない。環境に勝つとはどういうことか?どんな情況になっても持てる力を発揮するということである。空手の技然り。挨拶然りである。社会に出たら、教えてくれる先生や親はいない。大会でも社会に出ても、最後は一人で戦わなければならない。

夏合宿と出稽古の件で、あとひとつ気が付いたことがある。

それは基本の大切さである。

基本稽古のことではない。物事には何でも基本と応用がある。基本をしっかり身に付けて、それをどう使うかが応用である。臨機応変に。基礎が出来ていないと過ちの原因となる。極端に言えば、空手道の修行は社会に出た時のための訓練でもある。武道とはそういうものである。学校で、社会で役に立たなければ武道ではない。挨拶はその典型である。喧嘩のひとつやふたつ出来なければ空手をやっている意味がない。勿論、正義のための喧嘩である。挨拶も喧嘩も、実戦で実践出来てこそのものである。出来なければ基本が出来ていないことになる。

空手の命は組手にあり 組手の命は基本にあり

大山総裁のいう“空手の極意!”である。挨拶も同じである。挨拶も基本が出来ていなければ色々な場面での対応(応用)が出来ない。全ては身に沁みついた“基本!”である。入門した時の事を思い出して欲しい。純粋な白帯の時の事を思い出して欲しい。特に少年部に日々言っている事がある。

それは、大きな声で挨拶をする!”ことである。

全ては挨拶から始まる。大きな声が元気の源である。元気がなくては厳しい空手の稽古など出来ない。要は、気合いである。元気な挨拶が出来なくて、相手のいる組手で勝てる訳がない。紫穏がまだ桃太郎クラスにいる時、一度だけ大失態をしたことがある。水曜日の桃太郎クラスを寝坊してしまった(笑)。一番に道場に来る紫穏の大きな声の挨拶でも起きれなかった。自分は人の所為にした。環境の所為にした(笑)。受付カウンターの例の看板にひと言書き加えた。

もっと  大きな声であいさつ!”

その揮毫した木板がカウンターの上で埋もれてしまっていた(笑)。色々な写真盾やサイン、飾り物で見えなくなってしまっていた。あの“もっと  大きな声であいさつ!”の標語が環境に負けていたので、大掃除した。「環境」を整えた。それに気が付くかどうかは桃太郎達次第である。それを見て今まで以上にもっと大きな声で挨拶をするかどうかは自分次第「本人の資質」である。またそうさせることこそが「指導」である。

迷った訳ではないが、・・・迷った時こそ基本に立ち返ればいい。原点に。最初に何を教わったか?

偶然にも丁度1年後はドリームフェスティバルである。明日から元気一杯挨拶をして桃太郎らしく、道場生の模範となって頑張って貰いたい。大きな声で返事して、師範を本気にして貰いたい。

大きな声で挨拶して、暑い夏を乗り切ろう!

元気一杯な姿で中国北京道場生達との交流をして貰いたい。千葉南支部と中国支部の奥村両師範の愛弟子が集う貴重な時間となろう。もう二度とないかもしれない大成長のチャンスであるから。

師範が率先垂範します。

日曜日、暑さを乗り切る元気の出るスペシャルマジックを披露します(内緒)。

童心に帰りました(笑)!

 

 

 

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直伝!!

九十九里海岸ではなかったが同じ千葉の海だった。

31年前の夏、第4回世界大会日本代表選手団の強化合宿が千葉県房総半島、館山の海で1週間行われた。

大山総裁が第1回世界大会の前、総本部道場で日本代表選手達に掛けた言葉・・・

 “世界大会でもし日本が負けるようなことがあったら、私は腹を切る!”

これほど厳しい言葉があろうか!大決戦を前にして、師が弟子に伝えた言葉である。師の覚悟であり。同時に同じ覚悟を弟子に伝え。何より弟子を信頼しきっての言葉であろう。居並ぶ日本代表選手達は、大山総裁に憧れて極真の門をたたき、大山総裁が手塩にかけて育てた一騎当千の直弟子達であった。

第2回世界大会の前にも選手達に檄を飛ばした。

“世界大会でもし日本が負けるようなことがあったら、君たちが腹を切りなさい!”

 今度は選手達に求めた。自分が思うに、選手達の強さ・日本の優勝に揺るぎない絶対の確信があったのである。日本選手団に全幅の信頼を寄せていたのである。

第3回世界大会の時は、何も言わなかったそうである。三好副代表に、何かの合宿の時訊いたことがある。

そして31年前の世界大会。

組織の拡大。外国人選手の台頭。日本代表選手の顔ぶれが過去の大会と変わってきた。即ち、地方支部の選手が増えてきた。支部の選手は大山総裁に直接教わっていないから。自分は大山総裁の孫弟子にあたる。

日本代表選手団結成以来、初めて代表選手全員を集めての強化合宿を開催した。大山総裁自らが先頭に立って指導された。同時に、日本選手団が初めて監督&コーチ制を採ったのが第4回世界大会だった。

今は自分がその監督の大役を仰せつかっている。大山総裁はおられない。だからこそ日本代表選手団の強化合宿で、あの大山総裁の言葉を伝えるのである。

道場訓でさえ、大山総裁直伝の言葉だと思う。

九十九里海岸で7回目の夏合宿が終わった。

日本の王座を守るための強化合宿ではない。ただの一支部の夏合宿である。敢えて目的を言えば、親睦と交流の合宿である。

しかし、日本代表選手達が集う強化合宿と支部の夏合宿、全く変わらない所がある。

自分にとっては、富士の麓で突く正拳中段突きも九十九里の海で突く正拳中段突きも全く一緒である。あの九十九里海岸の浜辺でさえも道場なのである。ユースジャパンも夏合宿も関係ない。海だろうが、富士山の麓だろうが全く一緒なのである。集う目的が違うだけである。正拳を突く思いは決して変わらない。

言葉が軽い親睦・交流の場ではあるが、夏合宿は最高の成長の場なのである。それは稽古が終わって家に帰る道場稽古とは違う。寝食を共にし、たった1日ではあるが裸の付き合いが出来る日なのである(笑)。

気合いが小さかった。眠くて朝の挨拶、出来ていなかった。たった90人で5分前集合が出来なかった。

本番で出来るか!本番で力を発揮出来るか!

実戦で実践出来てこそ、それが本当の力である。力である。

夏合宿二日目、朝食の後の事である。

合宿最後の(海岸)稽古の前に部屋の掃除と荷物整理の時間があった。陽孝と欣大の二人が廊下の空き缶やゴミの片づけをしていた。日本代表合宿やユース合宿で鍛えられた二人にとって、当然と言えば当然の行動であった。本館の片付けが終わり、別館に行った。別館は分支部道場生と少年部達が泊まっていた。

掃除が終わり、二人に裸の指令を出した(笑)。別館に向かって、三戦と正拳中段突きの直伝をした。気合いを聞いて廊下の窓から道場生達が見る。しかし、誰も来ない。何人も名指さししても来ない。残念だった。奥村師範と世界チャンピオン、全日本選手が稽古しているのに。師範が直接、特別稽古をしてやると言っているのに来なかった。響かなかった(悲)。

黙って一番に来た少年部がいた。凰太だった。後で聞いたが、凰太は初日体育館でも一番気合いを入れていたらしい。ひとりが来ると二人目が来る。何人かいるとやり安くなる。集団心理!世の常である。

“一番は難しい!”

一番先にやるからこそ価値がある。道場の中でも同じである。全日本選手やチャンピオンがひとり出ると次が出る。続く。強い人と一緒に稽古するし、僕だって!と同じ気持ちになる。言われてやるか。言われなくても進んでやるか。

要は人に先駆けてやることである。“先駆者!”になって貰いたい。

別館前の3人の正拳中段突き。馬鹿なことをやってるなあ!と思って傍観したか。師範と先輩が稽古してるから一緒にやろう!と思ったのか。仕方なく輪に入ったか。実は大きい!

いやこの夏合宿にどんな思いで、覚悟で来たか?それが一番大きい。

夏合宿の道場生の姿。全ては奥村師範の指導の未熟さ・甘さである。何故なら、弟子の技の拙さ未熟さは師の未熟さでもあるから。

師範は弟子の技の拙さを映し出す“鏡!”である。これは自分の信条である。反省すべきは反省し、来年に是非繋げたい。

夏合宿のMVPを発表します。

本部少年部の日暮凰太君です。

現役時代に付けていた道場日記がある。

2年目の7月31日 道場の夏合宿

『・・・海での合同稽古は最高だぜ。・・・小山さんと渚のシンドバッド♪小山さん 歌、俺 踊り、バカ受け。

師範より、“先生がやれと言えば。バカなことのように思えるようなこともできる、バカになりきれるやつは強い!”

“メシも修行のうちだ。奥村 食え!食って強くなれ!”

食うぞ。押忍

・・・黒帯の先輩達とビール廻し飲み。最高のビールだったぜ。・・・

夜中、本部生ステージでごろ寝。(次の日の夜の)かくし芸大会の打ち合わせ。アタック№1、手品。自分:コーチ・・・・』

36年前に茶帯で初めて行った夏合宿も、師範になって行った夏合宿も全然変わっていなかった(笑)。

大山総裁が館山の海にわざわざ来た理由、今だからよく分かる。それは・・・

“直伝!”のためだった。

“将斗、待ってるぞ!”

来年の夏合宿、九十九里海岸で老いぼれ師範が待ってるぞ!

富士の麓で、日本選手団で鬼監督が待ってるぞ!

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新たな10年の戦いに向けて!

10日ほど前、中国の孫師範代からメールが来た。

『師範、パスポートの期限大丈夫ですか?6ヵ月切ってますよ!』

年に2回中国に行っている。今年の3月にも行ったばかりである。9月には2度目となる少林寺拳法で有名な河南省の鄭州遠征が控えている。パスポートを確認したら、有効期限は2019年1月だった。危なかった。師範代に連絡を貰わなければ入国出来なかった(笑)。さっそく更新手続きをしに旅券事務所に行った。今日、新しいパスポートを受け取った。

古いパスポートの出入国のスタンプを見ながら、色々行ったなあとしばし10年の軌跡に思いを寄せていた。厳しい戦い・遠征の連続だった。

ズバリ!観光旅行は一度もない(笑)。

まだ海外遠征に慣れない頃、入国審査で訊かれるからと英会話の練習をしたものである。

『渡航目的は何ですか?』Purpose of visit?

“観光です。” Sightseeing!

発音は完璧である。本当は観光ではない。空手の大会だけど、説明出来ない。ビジネスでもいいんだろうが、「何の仕事だ?」と訊かれたら、なおややこしくなる・・・・でも一度も訊かれたことはない。ただ最近、パスポートの写真と見比べながら、「メガネを取れ!」「外せ!」と言われることが多くなった。10年も経てば年を取り、顔も変わる。髪も薄くなる。古いパスポートの写真はメガネをしていないから尚更である。でも、もう大丈夫?

記念すべき1回目の渡航先は中国鄭州となった。これから先10年、何処の国に行くことやら。観光はまずないだろう。2021年のポーランド遠征だけは決まっている。第7回全世界ウエイト制大会がワルシャワで開催される。この時こそ、悲願の・・・。

ポーランドの入国審査でPurpose of visit?と質問されたら、こう答える。

 “全階級制覇!!” All  class  victory?

月末には来年の世界大会の日程が発表となる(予定である)。日本代表選手団の強化合宿の日程と場所は既に決定まっている。3年後の全階級制覇の前に先ず“王座死守!王座奪還!”、男女W優勝を何としてでも成し遂げねばならない。

最強の日本代表選手団を結成して。

今年で全日本大会は50回の開催を迎える。大山総裁が創られた怒涛の歴史である。この記念すべき大会は初めて大阪の地で開催される。大阪で日本代表選手が決まる。

大決戦を前に、九十九里海岸で最高の命の洗濯が出来た。あまりにも涼しい環境に今季一番の睡眠が出来た(内緒)。