Category Archives: 師範ブログ

世界大会集合写真

天の時 地の利 人の和

今年一年の世相を漢字一字で表わす「今年の漢字」は令和の“令!”でしたが、どちらかと言うと自分は“和!”だったような気がします。平和の和!人の和の和!

人の和・・・即ち団結。

世界大会での大勝利。人の和なくして成し得ませんでした。今年は台風が二度も来て、道場生の皆さんや仲間に助けられました。人の和でした。そして、何より今年ほど“時(とき)!”を感じた年はありませんでした。

孟子曰、
「天時不如地利。
 地利不如人和。」

 

今年一年本当に御世話になりました。来年も宜しくお願い致します。

皆様、よいお年をお迎え下さい。

団結!

変わらぬ絆に感謝!感謝!

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今年の漢字一文字は・・・

今年一年を表す漢字一文字!迷うことなくこれ。
“時(とき)!”

今年ほど“時!”を感じた年はなかった。

第12回 世界大会、決戦の年に元旦の日の思いも。決戦直前の思いも。いよいよこの“時!”が来たと何度も何度も思ったものである。ユースジャパン14年の集大成として臨んだ世界大会でもあった。2年前の第6回全世界ウエイト制大会、アスタナで日本選手団は7階級制覇の偉業を達成した。機はまさに熟していた。第12回世界大会の日本選手団、新極真会の代表選手は結成以来初めてユースジャパン選手だけとなった。この時のために、この日のためにユースジャパンを組織が満を持して創った。ユースジャパンで生まれ育った戦士達の手で、いよいよ男女W優勝を成し遂げる日が来た。その時が来たのである。

ユースジャパンの手で伝統継承する時が!

そして、日本選手団は見事男女W優勝を成し遂げた。
決戦直前の9月には台風が来た。それも二回。15号は千葉直撃だった。そんな時に限って、またもや不在だった。8年前の東日本大震災に続き。そんな時に限って色々な事が起こるものである。大会前、急遽田舎に帰ることになった。正直、こう思ったものである。
“こんな時に限って・・・!”…もう田舎に帰る所がなくなった(悲)。
子供の頃大好きだったTV時代劇「水戸黄門」の歌詞にもある。“♪人生楽ありゃ~苦もあるさ~♫”人生楽しい時もあれば、悲しい時もある。苦しい時もある。それが人生である。好きな花は、紫陽花と椿!ふたつとも道場玄関前の花壇に植えてある。いつだったか?花壇の中のゴミ拾いをしていた時に気が付いた。毎年綺麗な花を咲かせていた椿の樹が枯れていた。花も葉っぱもひとつもなかった(悲)。何日も何十日も、いや何ヵ月も・・・それすら気付いてなっかた。出会いがあれば別れもある。時が経てば、何かが起こる。それが世の常である。春が来れば旅立ちもある。今年ほど“時!”を感じた年はなかった。
大会会場で大勝利の瞬間、思い浮かんだ言葉がこれである。孟子の言葉である。

「天時不如地利。 地利不如人和」 (天の時地の利に如かず 地の利人の和に如かず)

ユースジャパン戦士達と共に空手母国の威信に懸けて臨んだ戦い。第10回は塚本と共にユースジャパン1期の将口が優勝した。第11回で同じく1期の島本(雄二)が優勝した。将口は引退して選手団のコーチとなった。島本は二連覇を目指し、男子主将を務めた。前回準優勝の南原が女子主将。過去最強の選手団だと思った。信じてはいたが、今回勝てなければ二度とチャンスはないかもしれないとさえも思った。だからこそ断じて勝つとの強い覚悟で臨んだ。開催国の地の利もあろう。5,000本の日の丸の小旗が会場で揺れる様は圧巻だった。一致団結して戦ったのは選手団だけではない。会場は勿論、日本中がひとつになった。時を同じくしてラグビーワルドカップで日本中が沸き、後押しするかのように日の丸戦士達を応援した。まさにALL  JAPANで臨んだ戦いであった。間違いなく団結の勝利だった。

天の時 地の利 人の和

今年は、(天の)時だった。

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亀が勝った日!

兎と亀が山の頂上まで競争した。有名な昔話である。

普通に走れば足の速い兎がのろまな亀に負ける訳がない。しかし、色々な事が起きるのが世の常である。身の回りも。自分の心の中さえも。予想に反して、この昔話はのろまな亀が勝つ話である。

兎は丘の上のゴール近くで余裕があったので居眠りをした。目が覚めたら亀が先にゴールしていた。兎は自分の能力を過信した。のろまな亀を軽んじ、大差がついたので安心して居眠りをしてしまった。その間に抜かれてしまった。負けた兎は、競争相手の亀だけを見ていた。自分の能力を過信し油断して一番大事なゴール(目標)を見ていなかったのである。結果、負けた。

勝った亀は、ゴールだけをただひたすら見ていた。兎が相手ではなく、自分自身が相手だった。自分と戦って自分に勝った。いわゆる己に克ったのである。いつも通りの姿でゴールを目指し目標を忘れなかったのである。結果、勝った。

那須家が道場を訪れた日の事をよく覚えている。我が家の娘達と同じ幼稚園だったらしい。翔太ほどぶきっちょな道場生は見たことがない。しかし、翔太ほど寡黙で努力家の道場生も見たことがない。入門以来、稽古日数は毎年一番である。

世界大会男女W優勝の年を飾るに相応しい感動の昇段審査会となった。

黒帯に挑戦した翔太だけではない。世界大会日本代表選手として夢の舞台に立った翔希も。親子鷹で黒帯取得し全日本選手となり、来春大学を卒業する欣大も。親御さんには大変失礼だが、皆亀である。少年部時代の姿を見る限り、正直に言えば能力に秀でた兎ではない。努力!努力で掴んだ黒帯や世界・全日本の舞台である。

たかだか黒帯を取った位で強くなったと思ってはいけない。たかだか全日本大会や世界大会に出た位で強くなったと思ってはいけない。それらは全てひとりでは決して成し得ることさえ出来ない。

亀は亀である。兎のようになったと思えても兎ではない。亀は兎にはなれない。亀の姿勢を決して忘れてはならない。強くなったような気がする「選手クラス」でばかり稽古してたら勘違いする。スポーツクラブや週1回だけの体育館で稽古したら分かる。ぶきっちょな亀さん達を指導したら分かる。大会を目指していない道場生を指導したら分かる。黒帯になった位で慢心したり、大会で優勝した位で天狗になったり、恩を忘れてしまったら、敗北の道が待っている。

勿論、自分も亀である。亀は万年と言うが、もう先の短い老いぼれ亀である(笑)。我々、亀の道場生には道しるべがある。

大山総裁の創られた道場訓であり。座右銘である。これを肝に銘じて精進する限り夢を掴むことが出来る。

そして、もうひとつ昇段審査で感じたこと。

先輩に胸を借りて黒帯を目指し戦う後輩の姿に。一緒に汗を流した後輩達の挑戦を受けながら昇段を目指す先輩の姿に・・・“伝統継承!”を感じた。

今日は亀が勝った!